2014年7月25日星期五

温暖化の進行で「気候変調」の恐れ

地球温暖化のシグナルとしてすでに見えつつあるのは、海が暖まり、大気中の水蒸気量が増えつつあることです。これによって、熱帯域では積乱雲がさらに発達 しますが、降雨に伴う上空での凝結熱の放出によってその周辺域では大気が安定してしまうため、台風の発生数が減るのではと予想されています。しかし、一旦 何かのきっかけで上昇気流が起きると、暖かい海上に溜まった水蒸気により一気に積乱雲が発達し、とんでもない豪雨を降らせる可能性があります。予測に使用 する気候モデルによる不確実性はありますが、強い積乱雲の集団が台風として組織化されれば現在より一層より強力になる可能性があります。

 また温暖化では海水が膨張し、水位が上がります。そこに巨大な台風による吸い上げ効果、吹き寄せ効果が重なると、2013年11月にフィリピンのレイテ 島を襲ったような高潮災害が発生するリスクが高まります。日本では東京や大阪、名古屋などの大都市にゼロメートル地帯があり、高潮に豪雨が重なれば深刻な 害水となる恐れがあります。

 さらに時間雨量100ミリクラスの豪雨が、東北や北海道でも観測され始めていることも気になります。道路や河川、鉄道といったインフラは過去の災害を想定しているため、その土地でこれまで体験したことのないような雨には対応しておらず、大きな災害へとつながるからです。

 温暖化の時代にはあらゆる場所でのリスクが総じて高まります。よって、「いままでなかったから大丈夫」という考え方は非常に危険です。行政のインフラ整 備や防災の仕組み、住民の災害に対する意識も含め、今後は「起きなかったことが起きるようになる」という認識が必要です。

 その意味では13年9月に本州に上陸した台風18号は、これまでにない台風でした。一般的に台風は日本列島へ接近するにつれて勢力を弱めますが、この台風は逆に勢力をより強めたからです。
気候というものは自然発生する「揺らぎ」を常に抱え、気温や雨量、気圧配置は数年の間に平均値の周りをいったりきたりしています。ゲリラ豪雨、スーパーセ ル、スーパー台風、そして猛暑……。近年のこうした異常気象のいくつかは、この従来の気象の揺らぎ=「気候変動」の極に、温室効果ガスの増加などの影響で 一定の傾向を持つ「気候変化」が重なることで起きています。

 ではなぜ台風18号は上陸の直前まで異例の発達を続けたのか。それは日本列島近海の水温が、9月中旬の時点でも27℃という高さを保ったままだったから です。例年は台風の北上などによって海水が撹拌され、海面水温の異常な上昇を抑えてくれます。しかし、13年夏は小笠原高気圧の勢力が強く、台風の北上を 阻みました。夏の日射によって暖められ続けた海が、9月になっても高い水温を保ったのです。その中で発生した台風は高い水温の影響を受け、愛知県に上陸す るまで異例の発達を続けました。京都、滋賀、福井の3県に「特別警報」が発令されたことは記憶に新しいでしょう。私はこれを「猛暑の置き土産」と呼んでい ます。13年の台風18号は、温暖化によって従来の常識が通用しなくなりつつある一例なのかもしれません。

 気候学を研究する私が注目しているのは、「気候の揺らぎ」をもたらす自然変動が、温暖化という「気候変化」の影響を受け続けることで、変動に関わる大気 循環異常自体が現在とは異なる構造や振れ幅をもつようになるのか、という問題です。そのように変動の構造や振幅そのものが変わることを「変調」と言いま す。気候の揺らぎに「変調」が起こった場合、気温の揺らぎ幅が拡大したり、経験のない豪雨が起きたりして、これまで以上に「想定外」の異常気象に見舞われ るかもしれません。果たして温暖化の進行はそのような気候の揺らぎに「変調」をもたらすのか。今後は、その兆候を見定めたうえで、対策を練ることが必要で しょう。
タオバオ代行

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